ラーメンからミサイルまで──。かつて総合商社はその看板で安くカネを集め、モノを手広く扱うことで稼いできた。だが、1990年代終わりからの金融危機とITの急速な発展はそのビジネスモデルに変容を迫った。
9社が5社へと減った総合商社はその後の資源ブームを満喫したが、急速な資源価格下落で再び体制の見直しを迫られている。経営トップが一様に口にするのが、これからは各社が強みを持つ分野に傾注していく「個性化」の時代だということ。それぞれの企業が業界の中で、どんな位置づけなのかを一目でわかるように示したのが下図だ。
組織力の高い三菱 個が牽引する三井
2016年3月期決算で赤字に沈んだとはいえ、総合力で業界ナンバーワンなのは三菱商事だ。
「優等生」「官僚的」「きっちり」。ライバル商社から聞かれる三菱商事の評価はこんなエリート像ばかりだ。新卒入社社員の採用実績校には有名校が並び、「就職人気は別格で、ほうっておいても東大生が集まる。マッキンゼーと三菱商事を併願するような、非財閥系にはいないタイプも多い」(他社の人事担当者)。
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