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二極化する信金 異例の預金金利上乗せも

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西武信金は「マイナス金利還元」と銘打ち、利用者にアピールする(撮影:鈴木紳平)

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「広告効果だけでも相当なもの。西武さんだからできる戦略だ」(信用金庫業界関係者)

東京・中野に本店を置く西武信用金庫は3月、地域の中小企業向けに通常の金利を最大で半分に引き下げる貸し出しを始めた。一方、預金は3〜4年の定期預金金利に0.01%ポイント、5年定期には0.02%ポイント上乗せする。日本銀行のマイナス金利政策を背景に預金金利を引き下げる金融機関が続出する中、あえて金利を引き上げる逆張り戦略だ。

「逆張りでも何でもない。預金金利を下げて消費者心理を冷え込ませたうえで、『さあ借りてください』と言って通用しますか? 政策はメリットから打ち出さないと絶対にうまくいかない」。西武信金の落合寛司理事長はそう強調する。

まずは利用者にとってのメリット(預金金利の上乗せ)を示したうえで、最終的に貸し出し増を狙うわけだ。対象の預金で期間や量の制限は設けていない。預金金利の上乗せ幅がわずかなこともあり、現状では急に預金が増えているわけではないが、長野県の法人など営業エリア外からの問い合わせもあるという。

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