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トヨタはAIで勝てるのか 大物人材を次々と取り込む

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豊田社長は「将来への種まきが大切」と強調する。AIがそれだ。トヨタは高速道路での自動運転を2020年に実用化する計画(撮影:梅谷秀司)

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トヨタ自動車が米シリコンバレーに人工知能(AI)の研究所(トヨタ・リサーチ・インスティテュート、TRI)を設立すると発表してから2カ月。今年1月にラスベガスで開催されたエレクトロニクスの総合展示会で、TRIを率いるギル・プラットCEO(最高経営責任者)とともにお披露目された主要メンバーは、そうそうたる顔ぶれだった。

プラットCEOは、インターネットやGPS(全地球測位システム)を開発したことで知られる国防総省の国防高等研究計画局(DARPA)出身。米国でAIやロボット研究の第一人者として知られる。同じくDARPA出身の二人が参画。いずれも研究プロジェクトを取り仕切る要職を担当していた。直近までグーグルのロボティクス部門長だったジェームス・カフナー氏が、トヨタの研究所のメンバーに名を連ねたことも業界関係者を驚かせた。

外部と手を組み脱自前主義へ進む

TRIには向こう5年間で10億ドル(1200億円)の資金が投じられる。世界トップの自動車メーカーが見せた大胆な展開に対し、専門家からは「グローバルに見て、日本のAI企業はトヨタと認識されつつある」という声も聞かれ始めた。

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