会社によって社員の平均年齢や働き方が違うため、どの会社の給料が高いのかを正確に論じることは難しい。とはいえ、就職や転職に際して大まかな相場感を持っておけば役立つはず。そこで本誌は2006年5月13日号で「生涯給料」と同一年齢での比較ができる「40歳モデル年収」という従来にない切り口のデータを掲載した。
約10年が経過し、上場企業の最新のデータを使って算出したのが今回の生涯給料ランキングだ(算出方法は下囲み)。06年当時の1位は、FAセンサーなどの計測制御機器を製造・販売しているキーエンスの6億0837万円だった。今回は13年に上場した独立系のM&A仲介会社、M&Aキャピタルパートナーズの10億0396万円が頭一つ抜けたが、キーエンスは2位で高年収を保っている。ほかにテレビ局や商社、海運などかつての上位勢が名を連ねた。
医薬で新たな顔ぶれ “圏外”から上位に浮上も
業種別では医薬品に変化が見られる。かつての上位は武田薬品工業やアステラス製薬などの大手だった。今回はバイオベンチャーである16位のサンバイオ(上場は15年)、創薬ベンチャーである35位のペプチドリーム(同13年)、48位のシンバイオ製薬(同11年)と、近年に上場した企業が入った。ランキングの中で、会社設立が比較的新しいところを調べるのも面白いかもしれない。
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