1月下旬のある夜、新宿駅から徒歩数分のオフィスのミーティングルームには、スーツ姿の男性らが15人ほど集まっていた。
「7時になりました。皆さん、よろしくお願いします」。講師の男性があいさつすると、話し声がなくなり、部屋にはノートパソコンのキーボードをたたく音が響きだす。始まったのは、プログラミングの講座だ。
プログラミングとは簡単に言うとコンピュータに指示する一連の手順を作ること。ここでは講師が前に立って話をするのではなく、受講生が各自ノートパソコンで課題に取り組み、行き詰まったら講師に問題点を尋ねるというスタイルだ。
講座を手掛けるのは2012年に創業したプログラミング学習サービス専業のベンチャー「コードキャンプ」。週3回設けている集団講座は、どちらかといえば入門編の位置づけだ。より本格的な学習を望む人向けには、ネットで講師からマンツーマンの授業を受けられる。コードキャンプの池田洋宣社長は「以前はパソコン教室などでITサービスの使い方を学ぶのが主流だった。ITが普及した今は、その仕組みや作り方に興味を持つ人が増えている」と分析する。
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