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闘論! まだまだ円安? そろそろ円高? 専門家2人が読む今後のドル円相場

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今後のドル円相場は。若手実力派ストラテジストの池田氏と「伝説のディーラー」の異名を持つ若林氏に聞いた。

【円安派】円売り根強く 135円に到達

野村証券 チーフ為替ストラテジスト 池田雄之輔

いけだ・ゆうのすけ●1995年東京大学経済学部卒業、野村総合研究所入社。野村インターナショナル(ロンドン)エコノミストなどを経て、2011年から現職。(撮影:今 祥雄)

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ドル円相場の行方を考える際には紙飛行機をイメージすればいい。紙飛行機は風が吹いていればその風次第。風がないときは機体のバランスに従って飛んでいく。ドル円相場にとって日米金利差は風で、機体のバランスが円の需給だ。

まず日米金利差は、FRB(米国連邦準備制度理事会)が今年の12月に利上げを開始すると想定すると、2017年いっぱいは利上げを継続している可能性が高い。一方の日本はゼロ金利が続いていると予想される。つまり、日米金利差はドル高円安に作用する拡大の方向で、風が吹く状態にある。では、機体のバランスに当たる円の需給はどうか。

投機筋の動向として注目されるシカゴ通貨先物取引の円ポジションは9月初めにほぼ中立となった。つまり円買いにも円売りにも傾いていない。一方、足元のドル円レートは昨年8月から約18円円安の1ドル=120円前後で推移している。

この間、昨年10月末に日本銀行の追加緩和策もあったが、120円まで円安が進んだ主な要因は円売り需給といえる。

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