スウェーデンのカロリンスカ研究所は10月1日、今年のノーベル医学・生理学賞を、免疫システムを用いたがん療法で画期的手法を開発した米テキサス大のジェームズ・アリソン教授と京都大学の本庶佑(ほんじょ たすく)・特別教授に授与すると発表した。本庶氏の研究はどれだけ画期的なのか。以下、2015年7月18日号「クスリ最前線」から「がん免疫療法」について深掘りした記事を紹介する。
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2015年5月末から6月頭にかけてシカゴで開催された、米国臨床腫瘍(しゅよう)学会(ASCO)年次総会。世界中の医師やがん研究者が集うこのイベントは、がん免疫療法の話題で持ちきりだった。がん免疫療法の講演は、用意された副会場まであふれるほどの盛況。それ以外の抗がん剤はすっかり存在感を失っていた。ある参加者は「医師がこんなに興奮しているのを見たことがない」と驚く。
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