普段は何気なく飲んでいる薬も、飲み方によって大きなリスクを引き起こす。薬の飲み方や薬局でのもらい方を、いま一度確認してみよう。
Q1「かかりつけ薬局」決めたほうがいいの?
処方箋を持ち込む薬局は、できれば1カ所に決めてほしい。複数の病院や診療科で薬を出されても、作用が重複する薬を整理したり、相互作用をチェックしたりできるからだ。
たとえばA内科で、気持ちを安定させる抗アセチルコリン作用を持つ薬を出されたとしよう。この薬には涙が出にくくなる副作用があるが、それを知らずに「ドライアイになった」と思ってB眼科を受診し、さらに薬をもらうケースがある。
だが本来、B眼科での治療は必要なく、A内科で処方された薬を減らしたり変更したりすればよいだけ。薬局を一つに決めておけば、薬を処方するときに、薬剤師が副作用や薬の重複に気づくことができる。
日本は医薬分業の経緯で、病院の前にある薬局も多い。だが、できれば自宅の徒歩圏内にある薬局をかかりつけにしたい。高齢になり外出が困難になっても、在宅調剤という形で自宅に薬を届けてもらえる。
仕事をしている人は職場の近くに2軒目のかかりつけ薬局を作ってもいい。お薬手帳を携行し、家の近くの薬局でもらった薬の情報も共有しておくことだ。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録頂くと、週刊東洋経済のバックナンバーやオリジナル記事などが読み放題でご利用頂けます。
- 週刊東洋経済のバックナンバー(PDF版)約1,000冊が読み放題
- 東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
- おすすめ情報をメルマガでお届け
- 限定セミナーにご招待
無料会員登録はこちら
ログインはこちら