男塾コラボ炎上「吉野家」の筋がまるで通らない訳 220回超通った熱心なファンが怒ったのは当然だ

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(画像:吉野家公式アプリ『魁!!吉野家塾』キャンペーン公式サイト)

吉野家が炎上した。

吉野家は3月24日、吉野家公式アプリ『魁!!吉野家塾』オリジナル名入り丼のキャンペーンに関連して、「お客様に多大なるご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます」と発表した。

吉野家は『週刊少年ジャンプ』でかつて連載していた人気漫画『魁!!男塾』とのコラボ企画を展開中だ。対象期間は2021年7月15日から2022年3月末までで、お客が来店するごとに1日1回、税込み300円以上の支払いで米礼(マイル)がたまり、さまざまな特典が用意され、最大値の220米礼になれば「お名前入りオリジナル丼」がもらえるという内容である。

220回通い、少なくとも6万6000円以上を払わないと入手できない「お名前入りオリジナル丼」(画像:吉野家公式アプリ『魁!!吉野家塾』キャンペーン公式サイト)

220米札集めなければならないということは、8カ月半(同期間は260日)のうち、毎日のように通い詰めなければならない。対象は、吉野家の熱狂的なファン、少なくとも、相当熱心に通ったお客だ。

土壇場になって名入りの条件を付けた

当初、キャンペーンサイトには、「お名前入りオリジナル丼」に入れられる名前に特段の制約・条件は示されていなかった。ところが、実際に220米札を集めた人が申し込みしようとした段になって、「名前を本名に限定する」という条件が付されていた。

消費者からみれば、土壇場になってからのルール変更だ。SNS上で批判が噴出した。著作権上の問題、その他の権利の問題で、特定のキャラクターや有名人の名前を器に記せないことなどを懸念したことが理由とみられる。

さらに炎に油を注いだのが、埼玉県にあるトランポリン場の運営者による問い合わせに対する吉野家の顧客対応だったとされる。問い合わせ主は実際にある施設名の一部を丼の名前として入れたいという趣旨で吉野家に打診したが、これに対して「どう考えても実名であるとは考えられない」「差別行為に当たるというなら法務局に相談されては」「訴訟をされるなら弊社弁護士が真摯に対応させていただきます」などと、吉野家の攻撃的とも受け止められる文面のやり取りが、ネット上にさらされたことが批判を浴びた。

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