三品和広 神戸大学大学院教授
日本企業の好調ぶりが目立つが、その強さは本物なのか。経営戦略が専門の三品和広・神戸大学大学院経営学研究科教授に、真の勝ち組企業の見極め方を聞いた。
2015年3月期は過去最高益を達成する企業が続出するもようだが、円安要因や公共投資特需で「げた」を履いているケースも多い。最高益の中身は単純にげたを履かせてもらっただけなのか、それとも戦略がしっかり効いた結果なのか、注意して見る必要がある。
特に私が注目しているのが米国で稼げる企業だ。日本企業の中で勝ち組・負け組の格差が生じ始めているが、勝ち組企業には米国に利益基盤のあるところが目立つ。
円安は日本側から見たメリットだが、世界経済という視点でも米国は絶好調であり、独り勝ちの状況にある。この好調市場に基盤を築いているかどうかが今後、業績の行方を大きく左右することになるだろう。中国を含めアジア市場は5年先の姿が読めないが、米国での利益は10年後も安定的に生み出している可能性が非常に高い。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録いただくと、有料会員限定記事を含むすべての記事と、『週刊東洋経済』電子版をお読みいただけます。
- 有料会員限定記事を含むすべての記事が読める
- 『週刊東洋経済』電子版の最新号とバックナンバーが読み放題
- 有料会員限定メールマガジンをお届け
- 各種イベント・セミナーご優待
無料会員登録はこちら
ログインはこちら