ついにピークアウトが見え始めた。ガンホー・オンライン・エンターテイメントが2月に発表した2014年度決算。売上高、営業利益ともに過去最高を記録したが、主力のスマートフォンゲーム『パズル&ドラゴンズ』の減速ぶりは明らかだった。四半期単位で見ると、7~9月、10~12月の業績は前年同期比で連続して減収減益だった。
13年には1兆8000億円近くまで上昇して任天堂を上回った時価総額も、現在は4700億円程度で落ち着いている。森下一喜社長は「国内で3400万ダウンロードを突破し、スマホを持つ人の2人に1人が遊んでいる計算になる」と、今後は息長く人気を維持する方針を掲げる。
強力な助っ人も現れた。4月には任天堂とコラボレーションした3DS向けソフト『パズル&ドラゴンズ スーパーマリオブラザーズエディション』を発売する。国内のみならず世界中で愛される家庭用ゲームキャラクターのマリオとコラボすることで、「知名度の低い海外でも広がっていけばいい」(森下社長)と期待を寄せる。15年中には中国での展開を控えるほか、欧州でもパズドラの配信を広げていく方針だ。
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