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政治・経済・投資 #絶好調企業の秘密

成熟の文具で稼ぐ商品展開の“極意" 三菱鉛筆

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インクの粘度を低くし、滑らかな書き味を実現した

筆記具メーカー大手、三菱鉛筆の業績が好調だ。前2014年12月期決算は売上高603億円(13年12月期比8%増)、純利益71億円(同8%増)と、いずれも過去最高を記録。今期は3期連続の最高益更新が見込まれている。

円安で海外売上高が急伸している面はある。それでも、売り上げの過半を占める国内が利益の根幹であることに変わりはない。国内の文房具市場は典型的な成熟市場。にもかかわらず、過去5年間、三菱鉛筆の国内売上高は着実に伸び続けてきた。そこに最高益の秘密がある。

国内の成長を支えているのが、油性ボールペン「ジェットストリーム」(以下ジェット)だ。ジェットは年間販売本数が1億本を超えるお化け商品。国内ではシリーズ120種類以上と最大の商品群で、販売本数は発売以来右肩上がりが続く。1000円以上する中・高価格帯も人気を高めており、収益性は年を追うごとに上がっている。

ジェットの最大の特長は、滑らかな書き味。書いたときの紙とペンの引っ掛かり具合(摩擦係数)が、通常のボールペンに比べ最大50%小さくなるようインクの粘度やボール、ホルダーが設計されている。

発売開始は06年で、まず単色ペンを市場投入するとすぐに「軽い筆圧で書けるので疲れにくい」と評判になった。08年発売の3色ボールペンや、シャープペンシルを加えた多機能ペンなど、利便性に優れた複合タイプの投入によりその人気は不動のものとなった。

短期間でシリーズ拡充 不動のブランドを築く

商品展開の速さにも特徴がある。通常、インクやボールの調整など、芯の開発には時間を要する。だが、ジェットは滑らかな書き味という柱となる芯の仕様が最初から決まっているため、握る部分(軸)のデザイン変更などで商品を広げやすい。「毎年いくつかの新商品を、どんな形であれ出していく」(切田和久取締役)と、開発のギアを上げた。

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