少子化の流れに苦しむ国内の教育産業。昨年、大手予備校の代々木ゼミナールが校舎の大リストラを発表したことは記憶に新しい。
こうした逆風の中で、2004年9月期に単独決算へ移行した後、10期にわたって増収増益を続けている学習塾がある。神奈川県西部を地盤とする「ステップ」だ。
同社は、15年度の高校入試で県内の旧学区トップ16校のうち、湘南高校など実に11校で合格者数1位を奪取。オリコンの顧客満足度ランキングでも、高校受験集団塾(首都圏)部門で総合1位を獲得している。今15年9月期の純利益予想は前期比6%増の14.4億円と、11期連続で最高益を更新する見込みだ。
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「合格実績が出ているので、口コミで生徒が集まり、広告費が抑えられる。その分、利益が増えるので、講師を正社員として雇える。講師は生活が安定するので、授業にも熱が入る。すると、合格実績がさらに高まる」。長年にわたって高収益を生み出し続けている秘訣を、ステップの池永郁夫常務はこう説明する。
一般的な塾だと、講師はアルバイトの大学生が主流。彼らは数年で辞めてしまうため、社内でノウハウの蓄積が進まない。中には、講師に生徒募集の営業までやらせ、授業どころでない場合もあるという。こうした姿勢とは一線を画し、生徒や保護者が学習塾に求めている本来の使命を突き詰める“愚直さ”に、ステップのすごみが感じ取れる。
授業の質を最優先し無理な拡大に走らず
ただ、いくら正規雇用で講師の生活を保障し、授業に専念させても、教務力を高められなければ、合格実績は伴わない。高い合格実績を担保するのが、徹底した講師研修だ。
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