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先進企業に学ぶ、ワーママ最前線 ローソン、クロスカンパニー、大和、日産ほか

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いまだ女性活用で日本は欧米に劣る。だが、変化の芽は出始めた。オフィスや店舗で育休後に復職するママ社員たち。先行ランナーから何を学ぶか。

リアルな店舗や通販の商品開発で議論する小島さん(撮影:今井康一)

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ママ目線で開発した時短メニュー 「コンビニご飯を子どもに食べさせるのって抵抗ある?」ローソンのマーケティングステーションに属する小島千代子さん(43)は2児の母。保育園で出会ったママ友57人にメールで尋ねた。

「わかったのは、コンビニ弁当をそのまま出すのは抵抗あるが、野菜を食べさせるため、カット野菜を追加するのは許容できること」(小島さん)。また「子に魚を食べさせたい」と答えたママ友は6割、「野菜を食べさせたい」のは9割。小島さんは結果をプレゼンで報告した。

今、こうした“ママの目線”が、ローソンの商品開発や品ぞろえに欠かせなくなっている。現在ローソン店舗を訪れる客の約4割は女性だ。「お財布を握っているのは働く女子。彼女たちはついで買いが多いし、客単価も高い」(鈴木一十三(ひとみ)・マーケティングステーション部長)。

店舗に限らずネットでも、ワーキングマザーは重要な顧客だ。ローソンがヤフーと組み、今年1月に立ち上げた宅配サービス「スマートキッチン」の標的は、まさに“働くママ”。料理に時間を割けない働く母親向けに、簡単に調理できる食材キットをそろえる。「今後働く女性はどんどん増えるので伸びしろは大きい。時短メニューに付加価値を感じてもらえる」と、スマートキッチンの加茂正治社長は鼻息荒い。

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