7月上旬、米フェイスブックのシェリル・サンドバーグCOOが来日した。米マスメディアの「パワフルな女性」世界ランキングで、上位にも選出される働く2児の母だ。来日は著書『LEAN IN』出版の記念イベントのためだったが、実質2日間の来日中、安倍晋三首相にも面会し、女性リーダーについての講演やメディアのインタビューを意欲的にこなしていた。
筆者は『LEAN IN』に序文を寄せ、来日中のサンドバーグ氏と一緒にパネルディスカッションにも参加した。実際に会った彼女は、米財務省や米グーグルでも実績を挙げたエネルギッシュな女性で、しかも2人の子どもをかわいがる普通のお母さん、という印象だった。
サンドバーグ氏は米国社会の指導層が依然男性優位であるのを指摘し、働く女性たちに、もっと自信を持って“一歩踏み出し”(=リーン・イン)、キャリアと家庭の両方で成功を目指せ、と呼びかけている。そのための方法論を自分の失敗談も含め、率直に読者に語りかけた。筆者も子どもたちを育てながら仕事をしてきたが、「キャリアははしごではなくジャングルジム」「仕事と家庭は二項対立ではない」という言葉には、大いに共感を覚えた。
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