オーストリアに学ぶ「地方・中小企業主義」 「都会で大企業勤務」以外に広がる選択肢!

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クラシックの知識はなくてもいい

――プライベートの時間もしっかり取ることができたら、オーストリアでは楽しみはたくさんありそうですね。

オーストリアに来られたら、仕事だけでなく、別の面も見て楽しまなければもったいないです。スキー、ゴルフ、テニス、ワイン、お菓子、それに音楽。楽しみが山ほどあります。

――音楽などは知識がないとなかなか入って行きにくいでしょうか?

クラシックに関しては日本の方の知識は十分で、オーストリア人よりも日本の方のほうが詳しいぐらいです。オーストリア人でもオペラに行かない人もいますよ。

――それでも街中の至る所で演奏していて、音楽はいつも周りにありますよね。

はい。音楽と言ったときにはオペラハウスで演奏されているような堅いものだけでなく、もっとカジュアルなものもたくさんあるのです。オペレッタや、みんなが集まり、座って一緒に歌うような場もあります。それぞれの村に音楽があり、音楽は日常の一部として自然にあるので、音楽にふれる環境は整っています。

それ以外にはハイキングですね。ハイキングの道がいっぱいありますから、休みの日には出かけてください。そこで出会った人たちと初対面でも話をして、仲良くなるのです。それが社会性にもつながりますよね。オーストリア人は知らない人にもオープンです。仕事はきちんとして、でも休みの日には楽しみ、リフレッシュすることで次の日の仕事への準備もできるのです。それに趣味でのつながりから、ビジネスのコネクションが広がることも多いのですよ。ぜひ趣味のクラブや組織に入ってください。

オーストリアは世界の中でも、住みやすい町と言われています。ヨーロッパでも地理的にとてもよい場所にあり、経済も豊かです。その環境のよさから70以上の日本企業が進出していて、多くの企業が出資しています。ぜひこれからもっと多くの企業に進出してほしいです。

(撮影:風間 仁一郎)

竹村 真紀子 IWCJ代表

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たけむら まきこ / Makiko Takemura

一般財団法人International Women's Club JAPAN(IWCJ)代表理事
International Women's Club ASIA(IWCA)事務局長。日韓中を中心にグローバルマインドをもつ家族で構成される俱楽部を運営し、アジア圏でのビジネスマッチングを推進するとともに、次世代がアジア人としてグローバルに活躍できるよう、30カ国以上の駐日大使館の協力を得て、子ども向けにリトルアンバサダー・プログラムを開催。国際機関で海外人向けの「日本のビジネスマナー」研修を担当。
 

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