クリミア併合に何の意味があったか知ってますか 常に支配国が変わってきた歴史を経て今がある
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2014年、ウクライナ領のクリミア半島が突如独立を宣言し、「クリミア共和国」樹立を宣言しました。そして翌日、自ら望む形でロシアに併合されます。当然ながらウクライナはこの独立・併合に異議を唱え、国際社会もロシアを強くバッシングしますが、現在にいたるまでロシアが実効支配を続けています。
この半島をめぐる攻防は現在のウクライナ侵攻の前哨戦とも呼べる出来事だったわけですが、そもそもクリミアには征服と再征服が繰り返されてきた歴史があります。
なぜ1つの半島に多数の国家が執着し、奪い合うのでしょうか。背景にあるのは、ある「地政学的特徴」です。
クリミア半島を囲む珍しい「凍らない海」
クリミアは、落雷で炎上する海に囲まれています。海底の不毛帯から可燃性の有毒ガスが湧き出しているためで、この地政学的特徴が何世紀にもわたる「征服されては支配者が変わる」クリミアの歴史を形成しています。
古代ギリシアの歴史家ヘロドトスによると、最初の入植者はキムメリオス人でした。その後スキタイ人に侵略され、彼らのあとにギリシア人、続いてタウリア人、ゴート人、キプチャク人、アラン人、ルーシ人、ハザール人、アルメニア人、モンゴル人、そしてジェノヴァ人と支配者が次々に入れ替わります。
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