米モデルナのステファン・バンセル最高経営責任者(CEO)は新型コロナウイルスについて、現在流行している変異株より危険な変異株が出現する確率は20%程度との見方を示した。
バンセルCEOは24日、ブルームバーグテレビジョンのインタビューで、高齢者や免疫力が低下している人などは、毒性面でオミクロン株に似た変異株に対応するため毎年ブースター(追加免疫)接種が必要になるというのが、より可能性の高いシナリオだと述べた。
オミクロン株は冬に猛威を振るったが、最近は新規感染者が減少傾向にある。そうした中でモデルナは、中長期的な成長見通しを巡り投資家を安心させようと取り組んでいる。一方でオミクロンの派生型「BA.2」の感染は拡大傾向にあり、感染力や毒性のより強い新たな変異株の出現が懸念されている。
バンセルCEOは「将来出現する変異株が、重症度とワクチン生産の面で対処可能となる確率は80%あると思う」としつつ、「だが新変異株の一部が非常に毒性の強いものになる確率も20%あることから、われわれは絶えず非常に慎重であるべきだ」と語った。
原題:Moderna CEO Sees 1-in-5 Odds of Dangerous Future Covid Variant(抜粋)
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著者:Fiona Rutherford、Robert Langreth
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