社長公募で話題呼んだユーシン、「誰でもできる仕事をやっている人に払う給料はない」--田邊耕二社長

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--足元の業績について聞きたい。2009年11~10年8月期(第3四半期)は好調に推移しているようだが、今10年11月期の見通しは?

日本はやや減っているが、その分海外が増えている。建設機械向けも大きく伸びた。当社の納品先は輸出比率が高いので、エコカー補助金の反動減もほとんどなく、好調に推移している。稼働率が低下している中国の工場を減損するので最終損益はやや鈍るが、総じて好調だ。

--成果に応じた給料制度の導入、部品調達の見直し、精度の高い予算の作成など、多くの合理化を進めているとのことだが、その後の進捗は。

私が社長公募に取り組んだり、体調を崩したりしたといった事情もあり、あまり進んでいない。この会社は私が積極的にやらないと、なかなか改革が進まない。ユーシンが早く海外に進出できたのは、私が積極的に海外を飛び回ったからだ。一方で管理部門が惨憺たる状況になっているのは、人に任せっきりだったからだ。今、歳をとって以前のように海外を飛び回れなくなった。その分、管理部門に目を向けて、建て直しをやっている。

--来11年11月期の見通しは。

ユーシンがキーセットやスイッチ類を納品しているスズキやホンダは数量が伸びる。マツダも搭載点数が順調に増えている。自動車の電子化が進んでいることも、当社の強みであるスマートキーや電動ステアリングブロックの普及に追い風だ。これから数年は過去最高営業益を更新し続けるとみている。

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