社長公募で話題呼んだユーシン、「誰でもできる仕事をやっている人に払う給料はない」--田邊耕二社長

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--内外の生産設備の再編を考えているとのことだが、具体的にはどういうことか。

来期はタイと中国に新しい工場を建てて、生産能力を今の2倍にする。一方で国内の生産はもう多くは増えない。日本の売り上げは今の半分以下になるのにそんなに時間はかからないとみている。だから、国内の浜松と広島の工場、八本松の研究所を閉鎖し、広島県内で新しい工場に集約する。今まで各地に散らばっていた生産や開発、物流の拠点を一本化することで、製造の合理化を見込んでいる。

設備は旧工場から持っていくが、新工場の生産力をどの程度にするかは、自動車メーカーの内示を待ってから決めたい。費用は手元資金で賄うつもりだ。場所については契約上教えることはできないが、すでに入札の段階まできており、数カ月内に発表する。

--土地、建物、機械設備含め、浜松工場が簿価20.6億円、広島海田工場が45.7億円、従業員もそれぞれ113人、266人を抱えている。直近の有価証券報告書に記載はないが、前社長時代に取得した広島八本松の研究拠点もある。閉鎖による特損の見込みは。広島に集約するとして、浜松工場の従業員はどうするのか。

閉鎖はまだ決まったことではないので費用はまだ見積もっていない。ただ海田工場は住宅地の中にあるので、それなりに高く売れると思っている。従業員については今後減らしていく方針だが、今のところ具体的な人数として決まったことはない。

八本松については(購入時に物件を巡る制約などの調査義務を怠り、結果的に工場としての稼働が困難になったとして)前社長(竹辺圭祐氏)らに総額約8億円の損害賠償請求訴訟を提起して裁判で争っており、(その結果次第だが)数年内に取り戻せると見込んでいる。

(松浦 大、撮影:田所千代美 =東洋経済オンライン)


《東洋経済・最新業績予想》
(百万円)    売 上  営業利益 経常利益  当期利益
連本2009.11  50,964 1,166 564 -927
連本2010.11予 62,500 6,000 5,300 2,650
連本2011.11予 67,000 7,300 6,600 3,500
連中2010.05  30,207 2,760 2,742 1,738
連中2011.05予 33,000 3,500 3,200 1,800
-----------------------------------------------------------
         1株益¥ 1株配¥
連本2009.11  -29.0 8 
連本2010.11予 86.6 8 
連本2011.11予 114.4 8 
連中2010.05  56.1 4 
連中2011.05予 58.8 4 
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