世界中で資金調達が急減速、ウクライナ侵攻響く 信用市場が不安定化、250億ドル相当が棚上げに

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世界中で企業の資金調達ペースが急減速しつつある。ロシアのウクライナ侵攻に伴うボラティリティーの高まりで、信用市場が不安定化している。

米電気自動車(EV)メーカー、テスラは先週、EVのリース債権を裏付け資産プールとして証券化する資産担保証券(ABS)10億ドル(約1190億円)強の募集を延期。1カ月前のロシアのウクライナ侵攻開始以来、少なくとも計250億ドル相当のディールが棚上げとなった。計画を延期・撤回した企業数は約80社で、うち半分近くを米企業が占める。

テスラがABS起債を市場混乱で延期、リース債権裏付け-関係者

ハーグリーブス・ランズダウンの投資・市場担当シニアアナリスト、スザンナ・ストリーター氏は「ウクライナ侵攻開始以来、対ロ制裁と商品価格高騰で、投資家信頼感が深刻な打撃を受けている」と述べた。

  

インドのムンバイ国際空港は最近、ドル建て債発行計画を先送りした。米SS&Cテクノロジーズ・ホールディングスは17億ドルのバイアウトローンを断念。ブラジルのトロカフォンは新規株式公開(IPO)計画を撤回した。

延期されたディールの内訳は180億ドル余りが債券発行や借り入れなどのデットファイナンス向けで、残りは合併・買収(M&A)とIPO向け。

ディールを延期・撤回した企業のリスト 

原題:Companies Put Brakes on $25 Billion of Deal-Making as War Rages(抜粋)

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著者:Jacqueline Poh

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