中国共産党の習近平総書記(国家主席)は17日、新型コロナウイルス対策の経済的影響を抑える方針を示した。これまで堅持してきたコロナを一切容認しない戦略を調整する可能性がある。中国の「ゼロコロナ」政策は感染・死者数の抑制につながっているものの、経済には大きな負担が生じている。
習総書記は17日遅く開かれた党中央政治局常務委員会の会議で、ゼロコロナ政策への取り組みをあらためて表明する一方で、中国は「最小のコストで最大の防疫管理効果を達成し、疾病の経済・社会発展への影響を最低限にとどめる」ことを目指すと表明した。
ブルームバーグが中国政府のウェブサイトを検索したところ、新型コロナのパンデミック(世界的大流行)が2020年に始まってから、習総書記が政治局の会議でコロナ対策の経済的負担を最小化すると強調したのは今回が初めて。
国家衛生健康委員会の王賀勝副主任は北京で18日に開いた記者会見で、ゼロコロナ政策は「最低コストかつ最短で流行を封じ込めることを目指している」と説明。防疫管理措置が「一部地域の生産と生活に一定の影響はあるが、短期的で限定される」と述べた。
華興証券(香港)のマクロ・戦略調査責任者ブルース・パン氏は、政治局会議が示唆しているのは「最初に感染をなくし、それから防疫管理戦略を調整する」ということだと分析。声明にあるコロナとの闘いでぶれてはならないという言い回しは「感染をなくすという前提条件での調整を暗示している」と話した。
原題:Xi Signals Tweaking of Covid Strategy as Economic Pressure Grows (抜粋)
(4段落目以降を追加して更新します)
More stories like this are available on bloomberg.com
著者:Bloomberg News
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら