「本を読んでも成長しない人」よくある5大共通NG 「背伸びばかりする…」あなたは大丈夫?

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ひとつめは「自分の現時点での知識や読書スキルをわきまえず、背伸びして『難しい本ばかり』選んでしまう」ことである。

自分の「スキル」に合わせて読むべき本を取捨選択

【1】背伸びして「難しい本ばかり」選んでしまう

本を読むとき、その本に対して「自分の読書スキルが足りていない」ということも多い。たとえば、高校時代に数学が苦手であまり勉強しなかった人が、いきなり「数学の最先端の本」に取りかかっても、おそらく1ミリも理解できないだろう。

「現代思想」などの本にもこれが当てはまる。「脱臼」「脱構築」「生権力」など特有の用語づかいがあり、慣れていないと何を意味しているのかさっぱりわからない。

人生は短く、読まれるべく待っている本はたくさんある。ソリの合わない人と付き合ってもムダな時間になるのと同じで、「読書スキル」が足りていないのに、背伸びして「難しい本」ばかりを無理して読み通そうとしても、さっぱり頭に入らない。ただただ時間がかかるだけでムダである。

自分の「スキル」に合わせて「読むべき本」をドライに取捨選択していくことも大事だ。それに、人間と違って、本には恨まれる心配がないから安心である。

【2】自分とその本との「相性が悪い」のに読もうとする

どんなにすばらしい才能の持ち主であっても、人には他人との「相性」や「付き合いやすさ」などがあるように、本も人間と同じように「人格」を持っていて、「付き合いづらい本」や「相性の合わない本」がある

たとえば、わたしの個人的な例でいうと、昭和の大作家・三島由紀夫の思想に非常に興味を持っていて、過去に何度となく作品に挑んだ。

しかし、彼の小説を実際に読みはじめると、とたんにつまずいてしまう。三島ファンには申し訳ないが、特有の技巧をこらした文章表現が自分に合わず、気持ちよく読み進めることができないのだ。

「名著」と呼ばれる本は世の中にたくさんあるが、そうした本はすべての人にとっての名著であるわけではないどんなに「名著」でも相性が悪ければ自分の「知肉」にならず、成長もできないのだ。

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