消えゆく205系と増殖する131系、決め手はコスト 運用費用面から見たJR東日本の車両開発戦略

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正面に貫通扉が設置されているのは、増結や切り離しが容易に行われるようにしたもので、ワンマン運転も可能なように、車体側面に乗降確認用のカメラ、運転台に監視モニターを装備している。列車が発車してホームを出るまでの間は、側面の車外スピーカーから「発車します。電車から離れてください」という音声がリピートされるようになっている。

相模線を走るE131系(写真:Jun Kaida/PIXTA)
日光線を走るE131系(筆者撮影)

つまり、E131系ではワンマンに伴う安全監視の強化と、柔軟な運行が実現できるようになっているのだ。もちろん、バリアフリー対策として車椅子用スペースや運行情報、乗換案内を表示する液晶モニターを、ドア上に設置しており、線区によっては車椅子対応が可能な洋式トイレも装備している。

E131系の導入はローカル線区のサービス向上と、E235系と部品の共通化を行うことによる保守点検のコスト削減も図られる。現在は205系が活躍している仙石線にも今後導入が検討されており、ますます活躍の場が広がりそうだ。

ローカル線のスタンダードに

鉄道会社はJRに限らず、車両を標準化してコスト削減をしている。古くは運輸省が、戦中戦後の資材が不足していた頃に登場させた。鉄道総局が設計したモハ63型で、車体に木材を多く利用した設計である。国鉄のみならず小田急や東武、西武、名鉄、山陽電鉄なども同型の電車を導入して、鉄道業界全体のコストを抑えたこともあった。

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最近では車両を置き換えるスピードが早く、山手線を例に挙げると、JR化後の置き換えは3回で、およそ10年に1回置き換えている計算だ。鉄道車両の寿命はおよそ30年と言われているが、車両寿命が半分も満たないうちに置き換えていることになる。

「E131系はよく考えられた電車だ」ーー。関係者の中で、そういった声をよく耳にする。確かに経済的で機能的なのは間違いない。これからさらに少子化に向かう日本にとっては、ローカル線区のスタンダードと言っても過言ではないだろう。

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