各国中央銀行の政策変更や戦争、新型コロナウイルス流行で、ヘッジファンドのストックピッカーらが機会到来と勢い付いている。
ゴールドマン・サックス・グループがまとめたプライムブローカーのデータによると、株式ロングショート戦略のヘッジファンドは2月、4カ月ぶりに個別銘柄の買いに転じた。個別銘柄の買い越しは過去1年で最大だった。
ウクライナ侵攻やインフレ懸念で相場が大きく動く現在、個別銘柄の買いにはリスクがある。大きな事件が指数を動かす時期の傾向として、銘柄間の相関は最近強まっている。
しかしヘッジファンド運用者らは、最近の下落を受けた押し目買いが2022年には奏功すると考えているもようだ。相場への圧力の中でこうした運用者の割安株買いは下値を支える可能性がある。
PRSPCTVキャピタルのファンドマネージャー、ローレンス・クリアチュラ氏は、ヘッジファンド運用者は個別銘柄投資で利益が出ると考えているとして、「以前は潮の満ち引きに伴って類似の銘柄が一斉に下落したが、そうした動きは今はそれほど重要でない」と話した。
アルファ・セオリー・アドバイザーズのベンジャミン・ダン社長は「マクロ的背景が不透明を増すなかで一部の成長株は売られ過ぎとみられ、押し目買いの動きは理にかなっている」と述べた。
原題:
Hedge Fund Stock Pickers on Buying Spree in Chaotic Markets (1)(抜粋)
More stories like this are available on bloomberg.com
著者:Lu Wang (News)、Melissa Karsh
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら