専門家が警鐘「停戦交渉」が楽観視できない理由 ゼレンスキー大統領が多くの人を動かしている
ドイツはウクライナに防御用兵器を供与する予定である。また、スウィフト(SWIFT)決済システムからロシアの大手銀行を締め出すなど、さらに厳しい経済制裁を支持し、当面はGDPの2%以上を軍事費に充てるーー 。
これはドイツが抵抗を示してきたNATOの目標である。ショルツ首相はドイツ連邦軍強化のための資金として、1000億ユーロを充てると表明した。
27日にオンラインで開催されたEU緊急外相会議において、EUは、ロシアに対する厳しい経済制裁をさらに進め、ロシア航空機のEU圏領空飛行を禁止することで合意した。また、攻撃下にある国のために軍用装備の購入や輸送を行う加盟国に対し、資金を供与することで合意した。これは初めてのことである。
「簡単にこの地を去ることはできない」
キエフでは、ナタリー・カシアネンコさん(31歳)が夫と、ダックスフントとともに市街地から6マイル離れた場所にあるオボロン地区北部の立体駐車場に何日も避難している。
市街地は25、26日に激しい攻撃にさらされた。ナタリーさんは「本当に日付の感覚がないんです。夜ばかりが続いているみたいで」と話す。「この緊迫した状況の中で、食べることさえ忘れていました」。
ナタリーさんは、恐怖はあるが、キエフに残ると話した。
そして、「これは私たちの血筋です。ウクライナ人の血なのです」と語った。「簡単にこの地を去ることはできません。簡単に降伏することはできません。この先もずっと自分たちの国にとどまります」。
(執筆:Valerie Hopkins記者=キエフ、 Anton Troianovski 記者=モスクワ、Steven Erlanger記者=ブリュッセル、取材:Andrew E. Kramer記者、Michael Schwirtz記者、Marc Santora記者、Helene Cooper記者、Aishvarya Kavi記者、Matina Stevis-Gridneff記者、Monika Pronczuk記者、Melissa Eddy記者)
(C)2022 The New York Times Company)
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