コストコ、年4000円の会費はどれだけお得か パパも徹底的に楽しめる買い物術とは

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単純な売場構造が男性陣にもツボ

男性にとってのコストコの魅力は商品だけに留まりません。一部店舗を除き、ワンフロアの単純な売場レイアウトである点も魅力のひとつなのではないでしょうか。多層階に分かれた大型ショッピングセンターは買い物の度にエスカレーターを上り下りして端から練り歩く羽目になり、うきうきとセール品を選ぶ女性を尻目にアパレルショップ前のベンチでヒマそうに待っている男性をよく見かけます。

それに比べコストコでは洋服も雑貨も食品も、全て同じフロアに収まっています。どんなに広くても基本的には入口から主通路を通ってレジに向かうワンストップショッピングで寄り道が少ない。お付き合いであちこちの店を立ち寄るのは苦手、買い物を短時間に終わらせたい、という男性陣にとってはありがたい構造なのです。

「26世紀青年」というアメリカのコメディ映画をご存知でしょうか。人類のIQが衰退した未来でも、なぜかこのコストコだけは残っていて未来人たちはやはり買い物を楽しんでいます(そのあと高く積み上げすぎた棚が倒れて大変なことになっていましたが)。そういった意味でもアメリカの象徴的な小売業といえるのでしょうね。

500年後の未来は分かりませんが、同社では今後、日本国内の店舗数を50店まで拡大する計画を立てています。より身近な存在になるコストコ。女性や子どもに負けず、ぜひ、男性陣もお気に入りをみつけて楽しくお買い物してみてください。

石山 真紀 フリーライター・売り場研究家

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いしやま まき / Ishiyama Maki

法政大学卒業後、食品企業で販売の現場に携わる。その後、流通コンサルタント企業へ転身。結婚による退職後、物流業界新聞社、流通業界雑誌社を経て、2008年よりフリー。現在は流通専門誌や弦楽器専門誌などでも取材・執筆・編集に携わるほか、売り場づくりやマーチャンダイジングの研究も行っている。
 

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