大学就職率ランキング<学部別、地域別>--就職率から教育力やキャリア支援を検証


 2位は国際医療福祉大学の保健医療学部。同学部は看護学科を含むリハビリテーション系の学科のある学部だ。3位も同大の小田原保健医療学部が入った。

今年は工学系も上位に多数進出している。6位の富山県立大学・工学部、7位の長岡技術科学大学・工学部、9位の岡山大学・環境理工学部など。昨年は薬学部が上位に来ていたが、それが減って工学系の学部が増えている。

また、地方の国公立大理系学部の就職率の高さが目を引く。3位の新潟大学・農学部、5位の信州大学・繊維学部など、ベスト10に5校入っている。入試の段階で6教科7科目をしっかり学んできており、基礎学力の高さが就職に有利に働いたとみられる。

さらに、農学系の就職率も高い。名古屋大学、山形大学、山口大学、岩手大学など上位には国立大の農学部が多い。不況になると就活でも食品系の企業が人気になる。好不況にかかわらず需要があるため人気が高い。そのこともあって、農学部の就職率が高かったようだ。

団塊世代の退職で教員採用は活発

一方、文系トップは東京福祉大学・社会福祉学部の97・3%。2位も北海道医療大学・看護福祉学部で、国家資格が取得できる学部がトップだった。上位には福祉系の学部が並んでいる。

今年の特徴は、教育系学部の就職率が高いことだ。教員養成というと、国立大が中心とみられがちだが、トップは私立の岐阜聖徳学園大学・教育学部で、96・7%だった。次いで岐阜大学・教育学部、富山大学・人間発達科学部と続く。ランキング上位の国立大は、教育系学部が圧倒的に多い。団塊の世代の大量退職で、大都市圏では教員不足が起きており採用は活発だ。その結果、各大学とも就職率が高くなったとみられる。

また、3位の安田女子大学の現代ビジネス学部の就職率は97%と高い。今年、女子は就職が厳しかったが、表中には女子大が目立つ。岐阜女子大学、昭和女子大学、ノートルダム清心女子大学、日本女子大学、椙山女学園大学などだ。しかも複数の学部がランキングに入っている。危機感が強かった女子だけに、大学の就職支援が実績に結び付いたといえよう。

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