FX(外国為替証拠金取引)がイメージ改善へ新機軸、格安両替サービス始動
銀行との取引で生じるコストや成田空港までの輸送料などはマネパ側が負担。外為両替サービス単独で採算に乗せるのは難しいが、それでも力を入れるのには、FXの顧客の裾野を広げようとの狙いがありそうだ。
FXの特徴は「ハイリスク・ハイリターン」。投資家が好む豪ドルや南アフリカランドなどの値動きは激しく、フットワークの軽さが求められる。このため、株式投資などに比べると参加者の年齢層は20~40代が中心。「投機」と揶揄する声も少なくなく、「50歳以上の世代にはFXに対する嫌悪感がある」などとFX会社幹部は口をそろえる。マネパが打ち出す新機軸の成否が業界全体のイメージ刷新のカギを握っている。
(松崎泰弘 =週刊東洋経済2010年11月6日号)
※記事は週刊東洋経済執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
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