ヤフー、「初の減益」でスマホ時代に試練 対楽天では出店数で勝ち、商品数で負ける
事業別ではスマホシフトを危ぶむ声が出ていた、広告が中心のマーケティングソリューション事業は、売上高が1466億円(同7.5%増)、営業利益が767億円(同6.9%増)。スマホ向け広告の売上高は中間期に174億円の大幅な増収を達成した一方、PC向けが主体の広告は87億円の減少と、痛みも伴う内容だった。宮坂社長は「これまでは、PC向けのうえにスマホ向けが加算される状況だったが、PC向けが減っていく段階に入ってきた」と、広告関連の売上高成長率が鈍化している背景を説明。今後の成長戦略の一つとして、ヤフーのトップページをスマホと親和性の高いタイムライン型に一新し、タイムライン広告を展開することを検討しているとした。
「『爆速』でヤフーを変える」。
宮坂氏は2012年4月、こう宣言し、当時社長だった井上雅博氏の後任に就いた。40代の宮坂氏をはじめ、経営陣が一気に若返ったのは、スマホシフトを貫徹する使命を帯びてのものである。経営陣の刷新から2年半。PC時代を経て、スマホ時代にも飛躍を果たせるか。待ったなしで”答え”を出すことが求められている。
(撮影:尾形文繁)
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