長すぎる商品名につい惹かれてしまうワケ

スーパー、コンビニ食品でライトノベル化が進行中?

2014年2月より首都圏で先行発売され、7月からは全国で販売開始。発売当初は、売り場の主通路に面した「エンド」と呼ばれる特売品や売り込み商品を展開する棚で大々的に紹介されていましたが、今では定番棚の「食べるラー油」群の隣にしっかりと品揃えされています。

ちなみに現在、イトーヨーカドーのPOPでは「さあさあ生七味とうがらし」と、特にひねりなく記載されています。……誰か良い略称考えませんか?

情緒的な商品名で男性の購入意欲を刺激

さて、2009年に発売され、一躍ブームをひき起こした桃屋の「食べるラー油」の正式な商品名、読者の皆さんは覚えていますか?「辛そうで辛くない少し辛いラー油」。これも15文字と決して短いとはいえません。

「生七味とうがらし」と「食べるラー油」は桃屋の兄弟商品

長いネーミングの商品はこれまでになかったわけではありません。パスタソースなどの洋食系レトルトや冷凍食品などはその典型で、ブランド名の後に「○○シェフの○○」「赤ワインでじっくり煮込んだ○○」といったように、フランス料理の名のごとく単語が羅列されます。これは食材名や外国の地名、有名シェフの名前を入れることで素材感や高級感を訴求し、競合との差別化を図っているといえます。

これに対し、「さあさあ生七味とうがらし(以下略)」のような長くて情緒的なネーミングの商品を多く目にするようになったのは、ここ数年のことだと感じています。ヒット商品でいうとコンビニでもおなじみのおつまみ、たらみの「一度は食べていただきたい」シリーズや、クラシエの「甘栗むいちゃいました」などでしょうか。

スーパーなどで毎日買い物をしている主婦の商品選びは、名前のインパクトよりは価格や容量などを重視しますが、休日の家族サービスや友人との家飲みなどのニーズには感性に訴えることが結構重要です。一人暮らしの仕事帰りで買い物へ行く男性にとっても、それは同じ。「なんとなくおいしそう」「面白そう」と感じると、比較検討するよりも早くカゴに突っ込んでいたりします。いわゆるジャケ買いに近い感覚ですね。

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