外国人留学生のための合同企業説明会が大盛況、平日でも1000人超が参加
日本の方がチャンスがある
現在、日中間では尖閣諸島の問題が深刻化しているが、中国人留学生に話を聞くと「尖閣諸島の問題があるからといって、日本を嫌いなわけではない」(埼玉大学)「日本企業に就職して日本と中国の懸け橋になりたい」(青山学院大学大学院)といったコメントが返ってきた。
また日本で就職するメリットについては中国人留学生は「中国はコネで就職が決まってしまうが、日本は公平に競争するからいい」(中日本自動車短期大学)、「日本企業の技術力は優れており、成長力はある」(早稲田大学)。
また、神奈川大学に通う韓国人留学生は「韓国ではごく一部の企業が高成長しているだけだ。日本のほうがチャンスがある」と日本で就職に強い意欲を示した。
また、ディスコは8月に、全国の主要企業1万3421社に対して、外国人留学生の採用に関する調査を行った。
調査によると、10年度の採用実績と2011年度の採用見込みについて、2011年度に外国人留学生を「採用する予定」の企業は21.7%で、2010年度の実績の約2倍だった。
注目は、海外拠点を持たない企業でも6.4%から12.3%へと「採用する予定」の割合が高まっていること。優秀な学生を採用するには、外国人留学生は外せないというのようだ。
日本企業の就職において、日本人学生が押し出されるという時代はすぐそこに来ているのかも知れない。
(東洋経済HRオンライン編集長:田宮寛之)
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