富士テクニカは公的支援受け、国内3位と統合へ。債務軽減、スリム化で生き残り図る
このため、業界の一部では「12月の統合」の「次」を予想する向きもある。今回の統合で両社の経営陣は原則、全員が退任し、新社長に元スズキ常務の和久田俊一氏を迎える。また、コマツ出身の社外役員も例外的に留任を要請されている。このことから、「同業者との水平統合では不十分。スズキ、コマツ産機(プレス機など自動車関連機器を手掛けている)との垂直統合で生き残りを図るのでは」という見方が浮上している。もちろん、現段階では、憶測の域を出ないが。
なお、統合発表と同時に、富士テクニカは今11年3月期の業績予想を修正した。円高で受注環境がさらに悪化し、今期の営業損益はこれまでの1.9億円の黒字予想から、18億円の大赤字転落となる。銀行支援による債務軽減益が発生し、最終損益は1.65億円の小幅黒字(従来の会社予想は1.85億円)となるもよう。会社側の発表数字は宮津の統合効果を考慮していないが、「東経オンライン」はひとまず今期予想を会社修正値並みとする。
(撮影:今井康一 =東洋経済オンライン)
《東洋経済・最新業績予想》 (百万円) 売 上 営業利益 経常利益 当期利益 連本2010.03 15,832 396 257 299 連本2011.03予 9,800 -1,850 -1,860 170 連本2012.03予 12,000 0 0 0 連中2009.09 8,056 233 17 23 連中2010.09予 3,594 -559 -465 -436 ----------------------------------------------------------- 1株益¥ 1株配¥ 連本2010.03 37.3 0 連本2011.03予 211.7 0 連本2012.03予 0.0 0 連中2009.09 2.9 0 連中2010.09予 -54.3 0
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