省エネエアコン使用で電気代10万円超の差 上位機種が席巻、購入価格は上昇する傾向

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冷暖房に、プラスアルファの機能が付く機種の需要が高まっていることも、価格上昇の一要因だ。空気清浄機や加湿機、除湿機を置く家庭が増えているが、一つずつ購入するより、エアコン1台で済ませたいというニーズが増している。さらに「子ども部屋や寝室に置く2台目も高機能のエアコンを購入することが多い」とビックカメラ有楽町店の家電コーナーで専門相談員を務める中河智恵氏は言う。

14年以降の価格傾向についても、「今年4月の消費増税後も高付加価値商品が選ばれる傾向は変わっていない。上昇トレンドは続きそうだ」(中河氏)。

給水しなくても加湿できるエアコンも

各社もここに来て独自の商品を打ち出している。たとえばダイキン工業は、給水をしなくても加湿できる機種を開発。日立アプライアンスは、カメラで人や物の位置を把握し、気流の通り道を見つけ、効率的に暖めるエアコンを販売するなど、各社しのぎを削っている。

消費者が機能を重視している今、どれだけ付加価値を高められるかが今後のエアコン価格の帰趨を決めそうだ。

(「週刊東洋経済」2014年11月1日号<10月27日発売>掲載の「価格を読む」を転載)

富田 頌子 東洋経済 記者

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とみた しょうこ / Shoko Tomita

銀行を経て2014年東洋経済新報社入社。電機・家電量販店業界の担当記者や『週刊東洋経済』編集部を経験した後、「東洋経済オンライン」編集部へ。

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