大丸・松坂屋キャラ、「さくらパンダ」の秘密

老舗百貨店がソーシャル活用で新世代顧客を開拓

SNSで人気化した「さくらパンダ」。洞本氏の周到な仕掛けが功を奏した
大丸、松坂屋が生み出したキャラクター「さくらパンダ」がソーシャルの世界で存在感を見せている。2007年に誕生し、11年にソーシャルメディアにも進出したさくらパンダだが、Facebookで2万9000人のファン、Twitterで1万3000人のフォロワーをもつソーシャルの人気キャラクターに育っている。運用担当者である洞本宗和氏に運用の実態を聞いた。

 

大丸と松坂屋はいずれも日本を代表する老舗百貨店です。大丸(心斎橋店)は1726年開店、松坂屋(上野店)は1768年開店といずれも江戸時代から続いています。この老舗同士が合併したのは2010年ですが、さくらパンダの誕生は合併より少し早い2007年、松坂屋上野店がリニューアルした際に上野のイメージであるパンダと上野公園の桜を組み合わせて生まれています。当初は上野を中心にした局所的な展開で、メディアもブログ中心でした。

しかし、10年の合併により、これまで新聞の折込広告を中心とした紙文化社会だったものを、ソーシャルなどのデジタルメディアも活用しようということになりました。同社の場合、各種のカード会員としてID化された顧客の売り上げが全体の7割以上を占めていますが、問題はその顧客層が年々高齢化している点です。

人気キャラを育てて若い世代を取り込み

このID化された顧客の最大ボリュームは65歳以上のシニア層であり、50歳以上の顧客が全体の6割を占めます。既存顧客をしっかり維持しつつも、これまで百貨店を利用していなかった層の取り込みが求められていました。

そこで考えたのは、顧客との関係性を濃くして、中長期的な売り上げを伸ばす展開です。そこで、さくらパンダをしっかり育てファンを地道に増やすことに注力することにしました。

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