大丸・松坂屋キャラ、「さくらパンダ」の秘密 老舗百貨店がソーシャル活用で新世代顧客を開拓

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さくらパンダの日本での成功を経て、中国でも挑戦を狙う洞本宗和氏(撮影:大澤誠)

ある調査によれば、ソーシャル上のキャラクターで、ローソンのあきこちゃんに次ぐ2位にまで成長しているさくらパンダ。この9月から「オラクル・ソーシャル・クラウド」も活用し、内製化が進んでいる。

 今は、ソーシャルはFacebookとtwitterのみの展開で、FBは写真中心に、twitterは会話重視と内容を変えてコンテンツを出しています。しかし、今後は中国のウェイボーにも挑戦したいと考えています。足元で急増している訪日観光客は、免税対象商品の拡大などの施策もあってさらなる増加が見込まれます。特に中国ではソーシャルメディアへの信頼度が他国に比べて高いだけに、挑戦のしがいがあります。

 さくらパンダは、すでに名古屋や大阪の店舗にもかり出され、全国的に引っ張りだこの状態です。かつて、百貨店には屋上遊園地があり、そこで遊んだ世代は、今でも百貨店に愛着を抱いています。これからは、小さな子どもがピンクのパンダとふれあった記憶が財産になるといいですね。

 

山内 哲夫 東洋経済 記者

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やまうち てつお / Tetsuo Yamauchi

SI、クラウドサービスなどの業界を担当。

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