HP前CEO、マーク・ハードのオラクル移籍騒動、波乱はむしろこれから?

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「HPは従来フレックス勤務とか温情的な会社だったのに、ハードが来てから極端な経費節減になった。業績を出さないとすぐ、首切り。でも、自分のお気に入りには高給を払うのが彼のやり方。社内で相当嫌われたから、外部のきれいな女に心ひかれたんろう。でも、リーダーは、社員のお手本にならなきゃいけない。クビになって当然だよ」とHP社員。ハードはCEO就任直後、HPの社員の1割に当たる約1万5000人を辞めさせている。

「2008年は世界でバンキングクライシスが起こり、どの企業も業績を出すのが大変だった時期。HPの売り上げが落ち込まなかっただけでも、素晴らしいことではないのかな」とシリコンバレーの投資家は言う。

一方オラクル社員は、「ハードが企業のトップでもないのに、オラクルに参画することに驚いた。オラクルの所有者であるエリソン、それに強い個性の持ち主で、基本的にまったくく似たような性格の社長兼CFOのサフラ・キャッツと一緒に働くんだ。この3人の組み合わせは非常に不安定ではないかと思うんだけど、先はわからない 」。

オラクル社内ではマークとサフラが共同社長になったものの、両者がうまくいかないのではないかとみる者が大部分だ。オラクル・サポート業務がサフラからマークに動き、彼女には4万人以上の部下がいたが、ハードのオラクル参画後、約1万人になってしまった。

一方、エリソンは66歳で、退職を考えているのかもしれない。「ひょっとして、ラリーは後継者として、マークをと考えているのかもしれないね」と、匿名希望の関係者はいう。これからも何かと波紋がありそうな、オラクル、HPではある。
(Ayako Jacobsson =東洋経済HRオンライン)

■写真は左から、サフラ・キャッツ、マーク・ハード、ラリーエリソンの妻、ラリー・エリソン

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