30代婚活男女に立ちはだかる「スキンシップ」問題 成婚退会後「何もせず」破綻した例は意外と多い

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「どう違うの?」

「ゆいさんは、どちらかというとクールでさっぱりした性格なんです」

「その性格では、いけないの?」

「いや、いけないというか、なんというか」

なんとも歯切れが悪かった。そして、よくよく話を聞いてみると、ある日のデートを境に、気持ちがスーッと引いてしまったようだ。

「僕の家に来る?」を断ったゆい

その日、あきおは自分の地元でのデートを提案した。よく行くスーパー、ドラッグストアを案内し、「この後、僕の家に寄っていかない?」と誘ってみた、ところが、ゆいはそれをやんわりと拒否した。

おそらく、そこに元妻のプロポーズの後にホテルを取ったのに、帰られてしまったのと同じ肩透かし感を覚えたのだろう。

また、あきおが「結婚したらいつもイチャイチャしたり、毎晩のようにエッチしたりするのは、すごく大事な夫婦のコミュニケーションだと思っているのだけれど、どう思う?」と聞いたときに、ゆいはそれに対しての答えが曖昧だった。

ただ、これはゆいが恋愛初心者だったとしたら、「私もイチャイチャするのは好き」「毎晩でもエッチしたい」と、恥ずかしくて言えなかったのではないか。

あきおも恋愛経験がないからこそ、言い方が直接的になってしまった。そこにゆいは曖昧な答えを返してしまった。そして、このボタンのかけ違いが交際終了につながった。

恋愛経験がないままに年を重ねてしまうと、どこかで恋愛をこじらせてしまう。婚活で、2人の距離を縮めて結婚にたどり着くのは、本当に難しい。ただ、距離を縮めることができるか、できないかも、男女の相性なのかもしれない。そして、それがご縁なのかもしれない。

鎌田 れい 仲人・ライター

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かまた れい / Rei Kamata

雑誌や書籍のライター歴は30年。得意分野は、恋愛、婚活、芸能、ドキュメントなど。タレントの写真集や単行本の企画構成も。『週刊女性』では「人間ドキュメント」や婚活関連の記事を担当。「鎌田絵里」のペンネームで、恋愛少女小説(講談社X文庫)を書いていたことも。婚活パーティーで知り合った夫との結婚生活は19年。双子の女の子の母。自らのお見合い経験を生かして結婚相談所を主宰する仲人でもある。公式サイトはコチラ

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