「どう違うの?」
「ゆいさんは、どちらかというとクールでさっぱりした性格なんです」
「その性格では、いけないの?」
「いや、いけないというか、なんというか」
なんとも歯切れが悪かった。そして、よくよく話を聞いてみると、ある日のデートを境に、気持ちがスーッと引いてしまったようだ。
「僕の家に来る?」を断ったゆい
その日、あきおは自分の地元でのデートを提案した。よく行くスーパー、ドラッグストアを案内し、「この後、僕の家に寄っていかない?」と誘ってみた、ところが、ゆいはそれをやんわりと拒否した。
おそらく、そこに元妻のプロポーズの後にホテルを取ったのに、帰られてしまったのと同じ肩透かし感を覚えたのだろう。
また、あきおが「結婚したらいつもイチャイチャしたり、毎晩のようにエッチしたりするのは、すごく大事な夫婦のコミュニケーションだと思っているのだけれど、どう思う?」と聞いたときに、ゆいはそれに対しての答えが曖昧だった。
ただ、これはゆいが恋愛初心者だったとしたら、「私もイチャイチャするのは好き」「毎晩でもエッチしたい」と、恥ずかしくて言えなかったのではないか。
あきおも恋愛経験がないからこそ、言い方が直接的になってしまった。そこにゆいは曖昧な答えを返してしまった。そして、このボタンのかけ違いが交際終了につながった。
恋愛経験がないままに年を重ねてしまうと、どこかで恋愛をこじらせてしまう。婚活で、2人の距離を縮めて結婚にたどり着くのは、本当に難しい。ただ、距離を縮めることができるか、できないかも、男女の相性なのかもしれない。そして、それがご縁なのかもしれない。
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