今さら聞けない「デザイン思考」基本の5ステップ 代表的な2つの「フレームワーク」を図で解説

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もう1つのフレームワークは、イギリスの公的機関であるデザイン・カウンシルが2004年に提唱した「ダブルダイヤモンド」です。

(画像: 『武器としての戦略フレームワーク』)

このダブルダイヤモンドは、ダイヤモンド形状のものが2つあるプロセスとなっており、発散→収束のステップを2回繰り返すイメージです。その結果、4つのDで始まるプロセスとなります。

(画像: 『武器としての戦略フレームワーク』)

本質的には同じプロセスを踏む

まず、第1(左)のダイヤモンドは「発見(Discover)」から「定義(Define)」です。課題を発見して定義するということなので、dスクールのプロセスの「共感(Empathize)」から「定義(Define)」とほぼ同様と考えていただいていいでしょう。

『武器としての戦略フレームワーク』(日本実業出版社)。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

第2(右)のダイヤモンドは「展開(Develop)」から「提供(Deliver)」です。「展開(Develop)」は解決案をどんどん出していくところなので、先ほどの「創造(Ideate)」と同様のステップです。

そして「提供(Deliver)」はプロトタイプを使ってテストを重ねていくところなので、「プロトタイプ(Prototype)」から「テスト(Test)」に相当します。

つまり、dスクールの5つのデザイン思考プロセスも、デザイン・カウンシルのダブルダイヤモンドも、一見すると形状は異なりますが、本質的には同じプロセスを踏むフレームワークだということがわかるでしょう。

手塚 貞治 日本総合研究所 リサーチ・コンサルティング部門 プリンシパル

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てづか さだはる / Sadaharu Teduka

東京大学文学部社会学科卒業、東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了(学術博士)、中小企業診断士。NTTを経て日本総合研究所に入社。経営戦略策定、事業計画策定、IPO支援、IR支援、社員検討会プログラム支援などのコンサルティング業務に従事。著書 に『経営戦略パーフェクトセオリー』『戦略フレームワークの思考法』(日本実業出版社)、『ジュニアボード・マネジメント』『必ず結果を出す!フレームワーク仕事術』(ともにPHP研究所)、『経営戦略の基本がイチから身につく本』『株式公開を目指す企業のためのビジネスプラン策定マニュアル』(ともにすばる舎)、『「株式上場」を考えた時に読む本』(すばる舎リンケージ)など多数。

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