新iPadの目玉、「Apple SIM」の破壊力

キャリアの壁をぶち壊す"SIMのソフト化"

もし、この取り組みが進めば、業界全体がソフトSIMへと向かうきっかけになるかもしれない。たとえばパナソニックは将来、自社でMVNO(仮想移動体通信事業者)を運営して製品を簡単に携帯電話網に接続、ネットワーク化する構想について議論しているという。しかし、携帯電話網への接続機能を組み込んだ家電の機器認可の簡略化やSIMカードのソフト化なしには、本格的に幅広い製品に採用できない。

iPadという影響力の大きな商品を基にした交渉力で、SIMカードのソフト化に関する議論やルール整備が進めば、アップルだけでなく様々な製品が携帯電話網へとつながっていくきっかけとなるだろう。

不文律を破って1年で形を変えた iPad Air

各製品の紹介はここではしないが、発表を通じて印象的だったことを、いくつか記しておきたい。

まずiPad Air 2の形状。ご存知の通り、iPad Airは2013年11月に登場したばかりだ。構造的な変化は少なく、筐体となるバスタブの深さを浅くしただけだが、1年で形を変えたのは、初代iPhone、初代iPadという例外を除けばはじめてのことだ。

新たに開発したプロセッサや液晶パネルの進化でバッテリ消費効率が改善され、大幅な薄型化が可能になったために、基本構造は変えないまま薄くしてきたという見方もできるが、タブレット販売台数の伸びが止まってきている欧米市場に向けて、より買い換えを促すという意図もあるのかもしれない。

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