「今の仕事が嫌いな人」が気づいてない"凄い才能" 「やりたくないのにできる」のは嫉妬されるレベル

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私の話になりますが、今のような本を出す前は、漫画以外は描く気がありませんでした。1冊目の本を出す際に、文章部分をほかの作家さんに頼むか自分で書くかどっちがいい?と聞かれて、じゃあ試しに書いてみますと。結果、文章もいけるのではないかと言っていただき、それがきっかけで今のように漫画も文章も両方描(書)くスタイルになりました。

それまでは絵を描く仕事以外はやってこなかったので、まさか本1冊分も文章を書こうなんて思いもしませんでした。文字をたくさん書くのは面倒臭くて疲れそうだから、興味もありませんでした。今も、文章と漫画どちらが好き?と聞かれたら、漫画だけ描いていたいし、そっちのほうが楽しいです(笑)。

でも、漫画で伝えやすいこともあれば、文章のほうが伝えやすいこともあると、気づくきっかけをいただきました。だから今も必要なこととして、漫画と文章の両方を描(書)いています。

人生って、そのときは興味がなかったことにも、まったく意味がないとは言えないんです。何がいい結果につながるかわかりません。一度くらいは試して、それで嫌だったら、次からその仕事をしなければいいだけです。チャンスや転機はどこに潜んでいるかわかりません。

でも、会社の仕事だと、実際にやってみたけど興味を持てなくて、それでもまたやらなくてはいけないときがあると思います。そういう仕事に意味がないかというと、やっぱり意味はあると思うんです。

あまりに向いていなければ、その仕事は回ってこない

会社ではよほど向いてないと判断されない限り、同じ仕事が何度も来ます。悪く言うと、あまりに向いていなければ、その仕事がやりたいことであっても二度と回ってこなかったり、部署を変えられたり、左遷されてしまうこともあります。会社としては結果が欲しいので、成果に対してはかなりシビアです。

そう思うと、やりたくないし興味もないのにこなせる仕事があるって……すごいことなんです。自分にとってはどうでもいいのに、会社に必要とされるくらいできちゃうんですから。

嬉しくはないかもしれないけれど、才能があると思います。その仕事がやりたくて仕方がない人からすれば、嫉妬されるレベルです。

そういう仕事が1つでも見つかるのは、かなりラッキーなんです。だって、モチベーションが下がろうと気がのらなかろうと、確実にお金になる仕事があるんですから。

本当に才能があることって、あまり努力しなくてもそつなくできるものです。それを仕事で見つけられるのは、とても運がいいんです。そういう仕事は生きるうえで、あっても損じゃありません。

そんなわけで、どんな仕事でも無駄になることはないから、やる価値はあると思います。仕事をすればお金がもらえます。お金があれば生活に余裕もできるし、好きなことにも使えます。「こんな仕事やってられるか!」と会社を辞めたいときにも、新しい仕事が見つかるまでは生活費だって必要です。

やりたくない仕事、興味のない仕事、可能なら一度くらいはやってみてください。運がよければ、自分の生活をずっと助けてくれるような、まだ気づいてない才能と出会えるかもしれません。

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