TSロンバードのマクロ調査責任者、フライヤ・ビーミッシュ氏は「中銀の政策金利だけが金利を上昇させていて、量的緩和が続いている場合は、資産価格に少なくともある程度の流動性支援を提供する」が、流動性の流れが変わると「頼りになる緩衝材はない」と指摘した。
世界の金融政策は分岐していく
世界の金融政策は分岐していく状況にある。英語圏の主要中銀が量的緩和を停止するだけでなく、バランスシート縮小を意味する量的引き締め(QT)の開始に目を向ける一方、それ以外の国・地域は金融緩和を継続。日本は資産購入ペースを鈍化させても景気刺激策を維持しており、欧州中央銀行(ECB)も純購入額を減らしながらも、利上げはまだ1年半余り先とみられている。
また、新型コロナ危機を通じて量的緩和を回避してきた中国は、不動産不況による経済への打撃を緩和するために景気刺激モードに切り替えている。
原題:
Quantitative Tightening Looms For Markets on Hawkish Fed (1)(抜粋)
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著者:Enda Curran、Liz McCormick、Libby Cherry
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