結婚相談所の会員で無職の男性はいません。それに無職では、いずれ子どもが生まれたとしても早々に職場復帰しなければなりません。「何があるかわからないから、せめて定職はあったほうがいいと思いますよ」とアドバイスし、2歳年下の年収400万円の男性とお見合い、交際することになりました。
スーパーの特売日を把握していて、その時にまとめて買い物に行くというしっかり者の男性です。 真由さんの世代は、職場では男女がフィフティーフィフティー。「女の子だから早く帰っていいよ」なんていうことはありません。男性と同じように働き、男性の部下もいる社会。母親もまだ50代で働いています。「女性だから男性に大事にされなければならない」「女性だから男性にご馳走してもらおう」という固定観念がありません。
条件は「大型犬が飼えるマンション暮らし」
対して、40代半ばの女性、恭子さん(仮名)。お母様は60代後半で高度経済成長期に生まれ、バブル時代をしっかり謳歌した世代です。そのため「ダイヤのエンゲージリングを買ってもらうなら、給料の3カ月分、200万円くらいが相場よね」と娘に昭和の結婚観を押しつけてきます。
実は、給料の3カ月分というエンゲージリングの相場は、ダイヤモンド会社の広告戦略から始まり、1987年に郷ひろみさんが元妻の二谷友里恵さんと結婚した際、「給料の3カ月分の指輪を贈った」と発言したことが決定打となって世間に広まったと言われています。
今の相場は1カ月〜1.5カ月分くらい。しかし、そのお母様は「1カラットなかったら指輪じゃない」「パパがこれだけ稼いでいたんだから、あなたの結婚相手だってこのくらい稼がないとおかしいでしょ」などと娘に吹き込む。 さらに困ったことに、この恭子さんは家の中で大型犬を飼っていて、結婚時にはその犬を連れて行くというのです。
室内で大型犬を飼うには、かなり広いリビングがないと難しい。どうしても犬を優先したいなら、郊外の戸建てという手もありますが、恭子さんは「戸建ては寒いから嫌」「都心のマンションじゃないと嫌」と譲りません。
条件を60代、70代の資産家まで広げればなんとかなるかもしれませんが、「年齢は5歳上まで」という条件も譲らない。犬を実家にまかせるという選択肢もありません。
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