タイに“世界最大工場” ブリヂストンの大決断

タイに“世界最大工場” ブリヂストンの大決断

ブリヂストンが、タイで“異例の大増産”を決断した。

バンコクからほど近いノンケーにある乗用車・小型トラックタイヤ工場。2011年央に日産3・7万本(現在3万本)まで増産予定で、現在、敷地内のテストコースを半分潰して延床工事を進めている。その完成を待たずに、さらに1・35万本の大規模な再増産プランが発表された。

これでノンケー工場は14年に日産5万本となり、滋賀・彦根工場に並ぶ世界最大級のタイヤ工場が生まれる。

タイは荒川詔四社長が入社直後に赴任、その後も販売責任者、タイブリヂストン社長を務めた縁深い土地で、1995年のノンケー工場設立にあたっても旗振り役となった。「ハイアンドロー構造」と呼ばれる段差を利用した天井の明かり取りなど、当時のアイデアは工場内に今も息づく。荒川社長にとって今回の判断は、およそ感慨深いものだろう。

タイに注力する第一の理由は、タイ国内でのタイヤ販売の急回復にある。「タイには年間3万キロメートル走るドライバーも多い。降水量も多く運転も粗い。安全なタイヤが重視され、果物さながらに“新鮮”なタイヤが好まれる」(東正浩タイブリヂストン社長)。底堅い買い替え需要が支えとなり、一時は50万台に落ちこんだ新車販売も10年は75万台に回復する見通しだ。

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