「株式の主役セクターの交代加速」専門家の見方 テクノロジー銘柄売り、割安銘柄推奨

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新年入り直後の債券売りを受けて、ウォール街の専門家は今年の株式相場について、高成長のテクノロジー銘柄をもはや選好していない。

米金融政策当局が今年は本格的な引き締めに入るとの見方が強まり、インフレ調整後の利回りは上昇。ウェルズ・ファーゴ・セキュリティーズやモルガン・スタンレーは顧客に対し、低金利時代に特に恩恵を受けた高値圏にあるテクノロジー銘柄の下落に賭けるよう顧客に助言。新型コロナウイルス禍からの回復がプラスに働く割安銘柄を勧めている。

今週の米国債市場は、オミクロン変異株がまん延しても景気循環への信頼が強まっていることを示唆した。米10年物実質利回りは4日にマイナス0.98%に上昇、指標となる名目利回りは1.65%と、約6週間ぶりの高水準に上昇した。一方、大型テクノロジー銘柄で構成するナスダック100指数は1.4%下落した。

今年最初となる今週の取引では、長い間懸念されていた債券利回りの上昇が割高な銘柄にとって弱点であることが露呈し、数年ぶりの大規模なセクターローテーションが進んでいる。

ウェルズ・ファーゴの株式戦略責任者、クリストファー・ハービー氏は「実質利回りが上昇すれば、テクノロジー株の環境はより厳しくなるだろう」と指摘した。同行のストラテジストはテクノロジーや割高な成長銘柄に対する悪材料はまだ出てくると予想しており、実質利回りはさらに25-50ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)の上昇余地があるとみている。

 

実質利回りの上昇に伴い、割高・高成長銘柄は苦戦出所:ウェルズ・ファーゴ、ブルームバーグ

 

原題:Morgan Stanley and Wells Fargo Say Great Stock Rotation Has Legs

(抜粋)

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著者:Denitsa Tsekova

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