桐谷健太「大阪の兄ちゃん」感覚を大事にする訳 俳優歴20年、役者以外の自分も大切にする現在
2002年の芸能界デビューから今年で20年
ーーCMをきっかけに大ヒットした『海の声』が三線を弾きながら歌う島唄風の楽曲だったこともあり、桐谷さんと沖縄はイメージがぴったりと重なります。自身も沖縄には縁のようなものを感じているとか。
桐谷:中学生の時、初めて家族で沖縄旅行をして、降り立った途端に「懐かしい」と何か相性のようなものを感じたんです。それから気がつくと何度も沖縄を訪れています。
── 沖縄を舞台にした映画の出演依頼があった時にはどう感じましたか。
桐谷:話をいただいた時、僕は母親と旅行をしていまして、ちょうど海のそばにいたんです。マネージャーさんからの電話で「台本が面白い映画の話がきている。沖縄ロケだよ」と聞いて、“あ、なんかいいな、この感じ”ってその時に思いました。
── 今回の映画は現代のコザ(現・沖縄市)に住む若者、翔太が亡くなった元ロックンローラーの祖父ハルに体を乗っ取られ、1970年代の沖縄にタイムスリップして波乱を巻き起こすという奇想天外なストーリーです。桐谷さんは翔太の魂が乗り移った70年代のハルを演じていますが。
桐谷:脚本の着眼点が面白いと思ったし、監督の作品に対する熱い想いもすごく伝わってきました。撮影はコロナで3度も延期されましたが、延期になってもその都度スケジュールを調整して、どうしても出たいと思ったんです。