自分色に染めたいモバイル端末--シャープのタブレットPC「NetWalker PC‐T1」《東洋経済モノ奉行》
■ここはネック? 使いにくい点
・操作感に難度
PC-T1に限らず、感圧式タッチパネルを採用しているモバイル端末に共通している点だが、操作に何かと手間取る印象が否めない。
感圧式は、スタイラスペンなどとがったもので画面にかけた圧力の変化を感知して動く。細かい操作に向いており、特に手書き文字を書くには適している。その一方で、ある程度の力をかけて押し込むように操作しなければ反応しないため、一定の力をかけたままウェブ画面をスクロールさせる、というのはややぎこちない動きになる。
PC-T1の場合はこの特性に5型画面=小さなアイコン・操作ボタンという状況が重なるため、慣れなければ思い通りに動かしづらい。
アップル製品など最近主流となりつつある静電式は、指がディスプレーに接触する際に生じる表面電荷の変化で動作する。圧力を必要としないため、画面にちょっと触れても敏感に動く。ただ、こちらは手書き文字などの細かい操作には向いていないため、一長一短とも言える。
ディスプレーの特性以外にも操作が難しかった場面があった。通信モジュールを設定する際、端末側の操作メッセージが出るのだが、デフォルトの設定ではメッセージパネルの下部が切れてしまい、「次に進む」のボタンが押せなかった。
システム設定でパネルを上に移動できるよう微調整し事なきを得たが、多くのユーザーが必要とする操作がデフォルト設定では完了できないというのは、小型ディスプレーという制約があるにしてもどうだろうか。