国家神道と日本人 島薗進著

拡大
縮小
国家神道と日本人 島薗進著

宗教学者である著者は、国家神道を「天皇と国家を尊び国民として結束することと、日本の神々の崇敬が結びついて信仰生活の主軸となった神道の形態」と定義する。戦前、多くの日本人はその影響下で暮らし、一つの規範として生きてきた。

本書は、国家神道が幕末から明治維新にかけてどのように形成されたか、から始まり、近代化の歩みとともに発展し、戦後GHQによって解体されるも、現在まで静かに受け継がれていることを提示する。天皇制や国体思想とも深くかかわる国家神道を理解することは、日本の文化や思想、宗教観を理解することであり、ひいては日本人のアイデンティティに知ることにもなると説いている。

岩波新書 840円

  

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT