早過ぎる円安、日本株はいったん反落も 【今週のマーケット】実はまだ高値更新でない日経平均
前週末は、日経平均株価は「年初来高値」「6年ぶりの戻り高値」といった文言にあるように沸いたように見える。だが、実は日本株の動きは、急ピッチに円安が進んだ割には鈍い。
円安の割に鈍い、日経平均の動きはどうなる?
日経平均は昨年末の高値を抜けたが、米ドル換算した日経平均は、株の上昇より円安が大幅なため、昨年末どころか、実は、今年7月末の戻り高値も下回っている。
実態面で見ると、8月分の輸出金額は前年比で1.3%減少し、輸出は円安下でも伸び悩みんでいる。これは、製造拠点の海外移転による部分もあろうが、多くの外国人投資家は、日本企業は特に家電を中心に、魅力的な製品作りができなくなり、国際競争力を失ったのではないか、との疑念を寄せている。
国内景気全般も、消費増税後は何とか回復基調にあるものの、内閣府は景気の基調判断を5カ月ぶりに引き下げた。
それでも企業収益は増益基調ではあるので、年末の日経平均としては1万8000円近辺を見込む。だが、前述のように、短期的には為替が円高へ反転するとともに、いったん株価も下押し、日経平均は1万6000円を割り込む可能もある、と警戒している。
今週の日経平均株価見通しは下値1万5700円、上値1万6500円を予想する。
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