関西国際空港の挑戦[1]--600万人の訪日客に照準! 中国路線を拡張へ


 関空は中国路線のネットワークを拡張中で、05年に15都市だったものが、現在は21都市に就航している。これにより、就航都市数は国内空港では最多に(成田国際空港は17都市、中部国際空港は11都市)。就航便数も現在40便(/1日、貨物便を含む)と、05年の33便から増加している。

今後も、中国への新規就航を増やす方針だ。西安や武漢、重慶など、日系企業の拠点や観光名所がある都市への就航を模索している。「早期に27都市ぐらいにまで拡張したい」と、福島社長は意気込む。

同様に、韓国への就航便数も05年の15便(/1日、貨物便を含む)から、現在20便に増加。韓国のLCC(格安航空)「チェジュ航空」が09年3月から就航しており、この便は毎回ほぼ満席状態という。

このように、中国や韓国を中心にアジアのネットワークを拡張していることから、いまでは関空の外国人利用客のうち韓国人が約25%、中国人が約22%を占める。

ネットワークの確保には、地元自治体や経済界とも連携し、トップセールスを展開する。昨年は、関西各自治体や経済界の幹部クラスとの連合チームが、年間で15回も世界各地に繰り出した。今年に入ってからも、その方針は変わらない。

7月29日と30日には、関空の竹内剛志副社長が関西経済連合会や大阪市の幹部クラスと共に、中国国際航空と中国東方航空本社を訪れた。「関空に就航する便を増やすために、地元経済界も全力を尽くしている」(関経連の山川薫理事)。

昨年、中国から日本を訪問した人の数は、約100万人。このうち約3割が関空を利用した。今年7月に中国人向けのビザの発行を大幅に緩和したこともあり、中国人の訪日数は今後も膨らむ見通し。国土交通省は、16年にはその数が600万人に拡大すると推計する。

関空はこの機をとらえ、約3割のシェア(=国内空港における中国人の関空利用率)を維持することで、中国人の利用客数を段階的に伸ばしていく狙いだ。

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